「現場から社会を動かす政策入門」西川貴清氏

本書は「政策」発案から実行するまでの流れを具体例を挙げ、個人や民間団体が「政策」を実現するための概要が記されたものです。以下はわたしが新たに知ったことです。

・「政策」とは何なのか

・「政策」はいつ・誰が・何のために・どのように作り・誰が実施しているのか

・国会で成立する「政策」と企業が企画・提供する「商品・サービス」の類似点と相違点

・民間発の政策がある

・政策形成プロセスにおける政治家と官僚の役割

・地方自治体における政策

・野党の役割

・世論、SNSの影響

政策案は官僚が作成しますが、発案は官僚だけでなく、政治家に加え民間の場合もあることを改めて知ることができました。本書では、1個人の問題意識が原点であっても、SNSで世の中の共感を得て、民間団体を発足させ、世論を形成し、政治家と共同し政策を実現させた具体例があったことで、「政策」というものが全く関わりようがないものという意識は変わりました。

また「政策」を実現するために関係者の納得を得ていく流れは、民間企業内でプロジェクトを実現させていく流れと類似点があり、説明資料の作り方なども民間企業内のそれと大きく変わらない点があったことも「政策」を身近に感じる一因となりました。