「行動経済学 経済は「感情」で動いている」
https://note.com/witty_lemur5235/n/ne89b300886a1
経済学で当たり前のように前提となっていた「合理性」または「合理的な選択」というものがそもそも成り立たないのでは?という一石を投じているもの。本書を見れば、確かに合理的な選択を人間がおこなう、という前提は正確ではないと感じる。人間は判断を行う際に「経験」「印象」などを参照し、また「状況」によって異なる判断がなされるのは当然か。とはいえ、経済学の前提は合理的な経済人とせざるを得ないともおもう。
経済学でいう合理性
自分の嗜好が明確であり、それには矛盾がなく、常に不変である。そしてその嗜好に基づいて、自分の効用が最も大きくなるような選択肢を選ぶ。
他人のことは一切かえりみない。
行動経済学
人は実際にどのように行動するか、なぜそうするのか、その行動の結果として何が生じるのか、といったテーマに取り組む経済学。
アノマリー
一般に確立されたb理論やパラダイムに反する実例。反例。例外。
モンティホールジレンマ
・3つのドアの話。Aが当たりの確率は1/3、BまたはCが当たりの確率は2/3。
・BかCのうち、はずれのドアが確定しても、「Aが当たりの確率1/3」と「BまたはCが当たりの確率2/3」は不変。
A B C
① 当たり はずれ はずれ
② はずれ 当たり はずれ
③ はずれ はずれ 当たり
感染確率0.01%の感染症に対する信頼性99%の検査
・100万人あたりの感染者は100人。
・100人の感染者のうち99人は陽性。
・100万人のうちの非感染者999,900人は検査を受けると9,999人は陽性となる。
・100万人のうち陽性者は10,098人、実際の感染者は99人、99/10,098=1%未満。
→陽性でも実際に感染している可能性は1%未満。
ヒューリスティクス
・問題を解決したり、不確実なことがらに対して判断を下す必要があるけれども、そのための明確な手掛かりがない場合に用いる便宜的あるいは発見的な方法のこと。
・方略、簡便法、発見法、目の子算など。
プロスペクト理論
①参照点依存性
・参照点からの変化/比較で測られる。
②感応度逓減性
・利得も損失もその値が小さいうちは変化に対して敏感であり、利得や損失の小さな変化が比較的大きな価値の変化をもたらすが、利得や損失の値が大きくなるにつれて、小さな変化の感応度は減少するという性質。
③損失回避性
・損失は、同額の利得よりも強く評価される。
フレーミング効果
・全く同じ内容を見ても、状況や理由によって違うように受け取ること。
例 「まだ半分入っている」「もう半分しかない」
初期値効果(フレーミング効果の1種)
例 臓器提供意思、保険の種類
選好の形成要因
・無駄を嫌う(サンクコスト)
・真ん中(が選ばれやすい)
例 ボールペン
・理由(があれば選ばれやすい)
例 子どもの親権
・選択肢(少ない方が良い?)
例 24種類の時より6種類の時の方がジャムはよく売れる
異時点間の選択
・決定の時点と損失や利得を得る時点が時間的に離れているような意思決定。
・なぜ将来を割り引くのか(1年後の10,500円より今の10,000円を選ぶのか)。
現在の1万円は今使えば効用を生み出すが、1年後の1万円は今は効用を生み出さない。
1年後に本当に得られるか分からない(損失回避可能性)。
ピーク・エンド効果
・出来事の効用判断を行う際の強い傾向。個々の経験を総合して全体を評価せず、その最も強い部分と最後の部分の印象が極めて重要。
例 手術の辛かった部分が手術中のどのタイミングであったかが評価に影響する。最後が辛いと負の効用が大きい。また手術時間は評価に影響がない。
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