「金融DX、銀行は生き残れるか」遠藤正之

従来型の銀行業とデジタルバンクの相違点について知りたいと思い手に取った1冊。わたしは普通銀行に勤務しているため、普通銀行の課題などは多少知っているが、デジタルバンクとの相違点や強み、展望などには知見が少なかった。

ビルゲイツ氏の「銀行の機能は必要だが、今ある銀行は必要ない。」という発言は衝撃的であったが、本書は様々な観点から同氏の発言が将来的には十分現実化することを表している。

銀行の収益源である利ざや収入をデジタルバンクがすぐに取って代わることは難しいが、事業用融資商品など短期資金ではあるが取組は始まっており、また融資ではないがファクタリングの取組により審査経験も積まれている。

従来銀行もデジタルバンクの取組を指をくわえてみているわけではなく、デジタルバンクの設立や決済アプリの開発など軌道修正もおこなわれている。

どちらが有利かということに言及はなかったが、従来型の銀行はDXの取組なしには時代の流れに取り残されてしまうということを十分感じることができた。