「組織不正はいつも正しい」中原翔

コンプライアンス企画部門にいたたためか、何となく目に留まった一冊。

三菱自動車・スズキの燃費不正問題。燃費の測定方法が国の指定する方法ではなかったことによる問題。
筆者は、国の基準が厳しすぎたこと、基準を作る側が業界と意見交換などをおこなわなかったことなどが問題であると指摘。基準が厳しいからと独自の測定方法を良しとする筆者の考えには賛同できず。

東芝の不正会計は、利益の水増し。筆者は、目標達成意識が高いことは悪いことではない、といった結論。

製薬業界の品質不正は、医療費がひっ迫する中で、ジェネリック薬品の割合増加を求められる製薬業界が、人手不足により求められる品質検査基準を守れなかった事案。人手不足は急には解消できないのでやむを得ないという結論。

軍事転用不正問題は、大河原化工機の輸出製品が規制対象であるが無許可で輸出されていたとする冤罪事件。警察側の正義(軍事転用の防止)には根拠がなかく、功名心のようなもの評している。この点は特に異論はない。

企業の不祥事については、いずれも各企業は悪くない、といった結論のように感じられた。基準が厳しすぎたから、目標達成のためだから、人手不足だから、、が